元気が一番整体室の『生きてるだけでまるもうけ！』　

尾骨付近が痛くて来院のＮ子さんは小６女児。

特に尻餅等の打撲もなく痛み始めたようです。

どんな時に痛いか検査すると

座ると痛い、立ったり座ったりの動作で痛い

あお向けで足を伸ばすと痛い、寝返りで痛い。

尾骨の周辺を押してみても痛みがあります。

先ずは尾骨の影響による痛みか確認して行きます。

腰椎の後彎（まるまり）が確認できましたので

骨盤を立て（立腰）坐骨重心で座りなおしてもらいます。

これで座っていての痛みと

尾骨周辺の触っての痛みが軽減します。

しかし骨盤を立てた姿勢が長続きしません。


次に尾骨の固定動作法を行うと

立ったり座ったりの痛みが減ります。

またこの運動法は骨盤を立てる

『ヒップアップ体操』でもあるので座っての痛みもさらに軽減します。

尾骨の前方への歪みが痛みを出していると考えられます。

次はあお向けの姿勢で足を伸ばしての痛みを確認します。

最初の検査時より痛みが軽減していますが

まだ痛みが残ります。

寝返りでの痛みも軽減していますが痛みが残ります。

あお向けでの痛みは膝を立てると少し楽になりますので

ここでも腰椎の後彎曲が原因と考えられます。

（あお向けで膝を立てる姿勢は骨盤を前傾させます。
骨盤が前傾すると総体的に腰椎も前彎します。）


腰の下にタオルをあて腰が少し反る姿勢を作ってあげると

足を伸ばしても寝返りを打っても痛みがほぼ消えるので

その状態で骨盤と股関節の歪みを調整しから

うつ伏せで尾骨の前方変位を修正して行きます。

Ｎ子さんの場合、

直接的には尾骨の変位が痛みをもたらしていますが

その大元は腰椎の後彎曲が

力学的に尾骨に負担を与えているようです。

この時期だと運動会などの練習で

頻繁に体育座りをしたりすることで

腰椎の後彎曲が強くなり尾骨の変位をもたらしてしまったのでしょう。

うつ伏せで行う体操・あお向けで行う体操・

お母さんに手伝って貰って座位でする体操を指導して

次回としました。

尾骨は軟骨様の骨格で尻餅や

不良姿勢の継続で簡単に変位（歪み）します。

変位の修正も腹圧を利用したり軽く固定すれば出来ますが

不良姿勢をすればまた容易に変位してしまうので

姿勢に注意しながら小まめに調整し

尾骨の正しい状態を身体に覚えさせなければなりません。

学校などでも不良姿勢を招く体育座りなどは

止めていただくと良いのですが．．．



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