元気が一番整体室の『生きてるだけでまるもうけ！』　

Ｓさんはゴルフが趣味の６０代女性です。

当整体院へは知り合いが変形性の膝痛と云われたのが

改善したのを聞いて来られたそうで、８月下旬から通院しています。


主訴は左肩痛で俗に云う『四十肩五十肩』です。

腕を横から挙げたり、背中に回す（結帯動作）と痛みが出る。

トイレでズボンを上げる動作が特に痛い。

数年前に右肩の痛みがあった時は

１年くらい病院通いをしてようやく痛みが取れた。

今回は左肩が痛みだして２ヶ月くらいたっているが

段々と痛みが増しているような気がするとおっしゃいます。



以前から右腰（股関節周辺）も調子が悪かったそうですが

強い痛みではなかったため、そのままにしていたそうです。


下半身（Ｓさんの場合は特に股関節）から歪みを取って行きます。

特にＳさんの場合

股関節の歪みと左肩の痛みが

かなり関連がありそうです。


肩甲骨周辺の緊張、三角筋の緊張が強く

かなり可動域が狭くなっていますが

痛みの出ない範囲でクルクル・ゆらゆらしながら

左肩周辺も緩めていきます。（蕀上筋蕀下筋肩甲下筋など）

初回は股関節の違和感が取れ

肩は若干ですが可動範囲が拡がった処で終了。

これ以上はやり過ぎと判断しました。

自己療法と

決して無理して痛みを我慢して

肩（腕）を動かさない（痛くない範囲で動かす）よう

指導して次回としました。


肩が痛いのは肩が悪い！ならば

四十肩で半年も一年も痛みを我慢しなくても良いのです。

肩が痛くなるのは何処かの不具合の結果かもしれません。

その何処かを見つけられれば、四十肩の改善もスムーズに進みます。

昔の人は『四十腰五十肩』などと云って

四十代で腰の不調が出て、その後肩の不調が出易い

と云って腰と肩の関連を指摘していました。




その後のＳさんは

当整体院のウルトラソフトな整体を受け

自己療法を続けながら約２週間が過ぎました。

先日の５回目の施術では

当初はかなりあった股関節の歪みも取れてきて

肩の痛みも日常生活ではほとんど感じなくなったそうです。

無理なことをしない・痛いのを我慢して動かさない

気持ちいい範囲で動かせば

身体は安心して力を抜いて自然治癒して行きます。




「自宅で体操がてら

少しクラブを振ってみたんだけど

かなり良いみたい(＾＿＾)ｖ」

「そりゃ良かった！そうしたら操体法の基本運動を教えてあげるから

素振りの前後にやってみてね！」

と云うことで

足踏み、前屈後屈、左右側屈、左右捻転を

重心を意識して（特に側屈・曲げる逆側の足に体重を掛ける。

捻転・後ろを見る軸に体重を掛ける）を指導した。



中高年のゴルファーで腰の回転（股関節の可動）が良くないために

無理やり手打ちのフォームになっていたり、

膝や足首に負担を掛けてプレーしている人がいます。

これは下半身だけでなく胸椎に負担が強く

肩痛や背面痛など上半身にも悪影響も及ぼすことがあります。



Sさんの四十肩も股関節など下半身の土台が

不安定となっていたことが痛みの背景にあると思われます。

『四十腰五十肩』


その後Ｓさんの施術は自己療法を主体に

定期的に身体の手入れを指導する予定です。

当整体院では痛いのを我慢して

可動範囲を広げるようなストレッチは

身体の緊張を強める可能性があると考えています。

無理なことをしないで（痛いことをしないで）気持ち良く動かせば

身体は自然と回復して行きます。

四十肩五十肩の痛みが長引いている方の話を伺うと

痛みを伴うストレッチを、このままだと動かなくなると云われて

痛みが出るところまで一所懸命ストレッチをしてきた人が多いように感じます。

痛みは身体の発する赤信号ならば

痛みを我慢して行うストレッチは赤信号を無視して

交差点に突っ込むようなものだと云えるでしょう。



H22.9.11加筆訂正


股関節の歪みを膝の位置で確認しています。
最初はこんなに歪んでいました。


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