元気が一番整体室の『生きてるだけでまるもうけ！』　

４０歳台の会社員の男性、製造部門で仕事をしています。

立った姿勢で下を向き、細かい手作業をしたり

重い物を運んだりする業務です。

正月明けから

首の下部から上背部・肩甲骨内側にかけての

凝るような痛みが強くなり

同時に右ひじ二の腕付近も

動かすと何とも言えない重い様なコリ感・痛みが出て

動きを制限されるようになってしまいました。

動作確認をすると

首は上を向いたり・下を向く動作で症状が強くなります。

右ひじはどんな動作でも症状が出ます。

肘周辺を触っても痛みはなく、症状は強くなりません。


長年現在の仕事をしていて

何時も多少のコリ・疲労などは感じていますが

正月明けからは我慢できない位に強くなってしまいました。



最初に座位で首の関節動作法で

上向き・下向きの可動性を高めて行きます。

一番辛い時は首の振り向き（バックを見る）でも痛かったそうで

思い出したように『正月休みに長時間車の運転をしたのも

関係ありますか？』と尋ねます。

『どんな格好で運転していますか？』と

実際の運転姿勢を見せてもらいました。

『』

ガニ股のように膝を拡げ脛を倒して

小指側に体重を乗せて座っています。

普段立っている時も靴の減りなどから

小指側重心のことが多いそうです。


肩や肘の痛みを確認してから

正しい座り方に座りなおすと

『首が軽くなった！』

それなら脛骨腓骨間とトウ骨尺骨間を締めると

『肘も痛くない』


不正な姿勢での長時間の車の運転が

骨格の歪み・弛みをもたらし

自然治癒を妨げていたようです。



が、施術はここからが本番です。

身体の歪み・弛みをチェックして

特に外に開き気味の骨盤・股関節を締めていきます。

左の足が外反母趾気味なのを見てもらい

外反母趾の原因を説明し、

足裏の重心も拇指側に載せるように指導します。

体操はタオルギャザーが良いでしょう。

更にトウ骨尺骨を引き締めてから

肩甲骨の内側から首にかけての

筋緊張を解除して行きました。

動作確認をすると

当初の症状はすべて解消されていたので終了としました。


元々仕事柄、腕や肩・上背部には疲労のため

負担を感じていたのですが

土台である脚部の問題（この場合脛骨腓骨間の弛み）により

上半身の疲労が増幅された格好のようですね。

仕事をして疲れるのは止むをえませんが

正しい姿勢・動作で疲労を少なくする工夫と

休み時間や帰宅後に自己療法で疲労をとっておくと

改善効果が長持ちし、再発防止にも役立ちます。




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