元気が一番整体室の『生きてるだけでまるもうけ！』　

Ｈさんはご近所に住む８０歳のおばあちゃん。

以前は良く高崎公園にラジオ体操に出掛けていていた。

最近は街でもあまり見かけないなぁ、と思っていたら

先日杖をついて当整体室にお出でになり

『１カ月ぐらい前から歩くと膝が痛くて

杖をつくようになってしまった。

それでも痛いので歩行補助車を使おうかと思っていたんだけど

〇〇さんはここで膝が良くなったって聞いたけど

私の膝も良くなるかしら。』

午前中は予約で入れなかったので

改めて午後に来てもらいました。


詳しく話を伺うと

１カ月ほど前から右足をつくと膝が痛い。

痛みの出る右ひざ内側は触っても圧痛がある。

病院の検査（ＭＲＩ）では特に異常はない。

湿布をもらっているが段々と痛みが強くなっている。

杖をついても痛いので歩行補助車に変えようと思っているが

このまま歩けなくなるのではと不安。

お年寄りの場合（他の皆さんもそうでしょうが）理屈や何より、

まず痛みが取れることを、身体で納得してもらわないと

施術がスムーズに進まない事が多いので

先ず取りやすい痛みからどんどん取って行きます。

最初にひざ内側の圧痛を確認して

組織回復法で痛みを取って

Ｈさん自身に触ってもらいます。

『お～　さっきほど痛くない？！』

『こんな風にして痛みを取って行くからね！』

１分ほどで圧痛が軽減したので少し安心したのか

少しずつ口数が増えて、こうすると痛い・こう云う時は余り痛くない

など色々な手掛かりを教えてくれる。

座位のまま右膝の曲げ伸ばし（屈曲・伸展）を確認して

関節動作法で曲げ伸ばしの可動域を拡げ

歩いていたみを確認してもらいました。

『来た時は痛くて、真っすぐ足が上がらなかったが

さっきより楽になった。体重を乗せきるとまだ痛い。』

再び座ってもらい膝下を固定しながら関節動作法を行い

固定のまま立って歩いてもらった。

『あ～全然楽！杖なしでも歩ける！！』



次に施術台の上で仰向けになってもらい

左右の股関節～大腿部～下腿部にかけて

揺らしを掛けながら筋緊張を取って行きました。

『この分なら正坐もできそうだね。』と云うので

『今でも出来るかもしれないですよ。』

実際試してみると

素のままでは膝全体が突っ張るような不快感が残ったが

膝裏に座布団を挟むと正坐が出来る様になっていた。

『もうチョットだったですねぇ。』

それでもＨさんは

『最初からこんなに良くなるとは思わなかった』

と喜んでおられた。


骨盤・股関節周りの緊張・硬直があるので

症状安定・再発防止のために継続してみて行きます。


今回のＨさんの場合、

膝の痛みが出てから１カ月ほどと

あまり時間が立っていない事と

検査で骨や軟骨に異常が見つからないため

湿布ぐらいしか処置をしなかったのが

痛みをこじらせずに良かったと思います。


良く年配の人は

『年だから』と口癖のように仰いますが

自然治癒する力（治ろうとする力）は年齢に関係なくあります。

後は何か邪魔していてるもの（こと）を排除し

どうすれば自然治癒力を上手く発揮できるかを

見つければよいのです。



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まだまだこれからひと花も二花も咲かせます。